ChatGPTに戻ってしまった。便利さには勝てなかった。
5日前の自分を、全力で殴り飛ばしたい。
[ChatGPTはもう開かなくなった」――そう書いたのが、つい先日のこと。
「これからはClaudeとGeminiの二刀流でいく」と、長年の恋人に別れを告げるような清々しさで宣言したばかりだった。
なのに今、私はChatGPTを開いている。しかも、前より高い月額を払いながら、しれっと開いている。
我ながら、見事な手のひら返しなんですよ。
AIの世界の「5日」は、現実の「5年」
去年、iPhoneからAndroidに乗り換えたタイミングで、AIのメインをChatGPTからGeminiに変えた。無料特典がついてきたのと、ちょうど「ナノバナナプロ」が出ていて画像生成にも興味があったから。
それに当時、ChatGPTには小さな不満があった。
画像の中の日本語が、よく崩れるんですよ。
noteのアイキャッチを作るとき、これが地味にきつかった。雰囲気もいい、構図もいい、でもタイトル文字が「謎の文字」になっている。
たとえるなら、料理はうまいのに、毎回最後に塩をひっくり返してくる店みたいなものなんです。
雰囲気もいい。 素材もいい。 期待もしている。
でも最後の一手で、すべてが台無しになる。
その小さなストレスが積み重なって、私はChatGPTから少し距離を置いた。
Geminiが悪かったわけではない
ここははっきり書いておきたいんだけど、Geminiが悪かったわけではない。
調べもの、文章のアイデア出し、画像作成、Google系サービスとの連携。数ヶ月、特に困ることなく使えていた。
ただ、「これじゃないと困る」という決定打もなかった。
便利。でも絶対これじゃないとダメ、ではない。
だからこそ、ChatGPTから離れていることに未練もなかった。
少なくとも、5日前までは。
久しぶりに開いた、その瞬間
4月の終わり頃、本当に軽い気持ちでChatGPTを開いた。
別れた相手のSNSをなんとなく見に行く、あの感覚。
そこで、私は負けた。
画像の中の日本語が、ちゃんと入るようになっていたんですよ。
毎回100点ではない。でも、以前のように「これは使えない」と感じる場面が明らかに減っていた。
私みたいに歩くのに不安がある人間は、外出前にやることが多いんです。駅の構造を確認したり、行き先までの道のりを画像で整理してもらったり。そのとき日本語が崩れていると、確認のしようがない。だから私にとって、画像の日本語精度は単なる好みじゃなくて、実用に直結する話なんですよ。
noteのアイキャッチもそう。文字が読めるかどうかで、印象がまるで変わる。
「あれ、ChatGPTかなり良くなってる」
そう感じた瞬間、心のどこかで白旗が上がった。
こっちはもう別れたつもりだったのに。 新しい生活を始めたつもりだったのに。
ChatGPTは、知らないうちに身なりを整えて、こちらの弱点をピンポイントで突いてきた。
ずるい。かなりずるい。
ちょうどキャンペーンも重なった
そのタイミングで、ChatGPTのキャンペーンもやっていた。これも大きかった。
通常の月額料金だったら、もう少し迷ったと思う。
でも私は、再び課金した。
あれだけ「ChatGPTは開かなくなった」と書いたばかりなのに、5日後には課金している。
この手のひら返しの速さ。我ながら見事というより、少し情けない。
でも同時に、こうも思った。
「やっぱり、使いやすいものには勝てないんだよなぁ」
文章の整理、note記事の構成、キャプション作成、画像生成、プロンプト改善。 自分の作業との相性がいい。文章と画像を行き来しながら作れる感覚が、私にはラクなんですよ。
愛情ではない。信仰でもない。 ただの実用性。
でも、人を引き戻すのは、いつだってこの実用性なんだよなぁ。
AIは宗教じゃなくて道具
最近つくづく思うのは、AIは宗教じゃないということ。
ChatGPT派、Gemini派、Claude派。好みはあっていいけど、どれかに忠誠を誓う必要はない。
5日前に「ChatGPTを開かなくなった」と書いたのは、その時点では本当だった。 今「ChatGPTに戻った」と書いているのも、本当。
これは矛盾じゃなくて、アップデートなんですよ。
昨日まで合わなかった靴が、いつの間にか足に馴染んでいた。AIの世界では、そんなことが普通に起きる。
だったら、もう一度履いてみればいい。 ラクなら、また使えばいい。
それだけの話。
便利なものには、弱くていい
今回のことで、ひとつわかったことがある。
私はどうやら、便利な道具にかなり弱い。
「もう知らない」と言いながら、便利になった瞬間にまた使ってしまう。
かっこよく言えば柔軟性。 正直に言えば、ただの現金さ。
でも、AI時代にはこれくらいでちょうどいいのかもしれない。
一度決めた答えを守り続けるより、変化に合わせて何度でも選び直す。 そっちの方が、ずっとラクに付き合える。
たぶん来月、また別のAIに乗り換えているかもしれない。 そしてその5日後には、またどこかに戻っているかもしれない。
それでいいんです。
悔しいけれど、便利なものは、やっぱり便利なんですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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