「歩いてすぐ」が地獄だった人へ|AIに最初に伝える3つの事
「すぐですよ」が怖い。その計算を、少しだけ肩代わりしてもらう。
※この記事は、note「「あと300メートル」が絶望だった私が、AIと出会って旅行に行けた話」の実用編です。何があったかを先に読むと、この3つがなぜ要るのか伝わりやすいです。
AIに、外出の下調べを任せられるようにする3つの手順。
「歩いてすぐですよ」と言われると、少し身構える。
歩行に障がいがあると、その「すぐ」が地獄になる事があるから。
長い距離が難しい。階段がしんどい。段差が怖い。
だから出かける前に、毎回おなじ計算をしている。
あの駅のエレベーターはどこか。あの店の入口に段差はないか。
バス停から店まで、途中に座れる場所はあるか。
歩く前に、もう疲れている。
この下調べを、いまはAIに投げています。
今日はその始め方だけを書きます。
使うのは無料の範囲で足りるし、難しい操作もありません。
※ここに書くのは外出の段取りの話で、体調や治療の判断は医療機関へご相談ください。歩ける距離や休憩の間隔は人によってまるで違うので、数字はあくまで私個人の感覚として読んでください。
① 自分の状況を、いちばん最初に伝える
質問から入らない。
自己紹介から入る。
これを先に渡しておくと、そのあとの会話がずっと自分向きになる。
毎回説明し直す必要もない。
何度言い直しても、相手は疲れない。
人に頼むときの、あの申し訳なさが要らない。
・長い距離が難しい、階段が苦手、といった体の前提を先に書く
・「だからこう答えてほしい」まで書く(前提だけ渡しても反映されない事がある)
・杖や装具、車椅子を使うかどうかも、使うなら書いておく
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私は歩行に障がいがあります。
長い距離を歩くのが難しく、階段や段差が苦手です。
{杖を使っています/装具を着けています/必要に応じて車椅子を借ります}
これから質問するときは、その前提で答えてください。
歩く距離と、途中で座れる場所を必ず一緒に教えてください。▲ ここまでコピー
② 「あるのに見つからない窓口」を、AIに探させる
駅にも空港にも役所にも、歩行に困難がある人向けの案内やサポートがある。
優先の導線、事前予約のヘルプ、専用の相談デスク。
問題は、あるかどうかではない。たどり着けるかどうか。
公式サイトの奥の奥、PDFの中、文字は小さい。
番号は見つかっても、自分が対象なのか書いていない。
「車椅子ではないけれど歩けない」は、どの案内文にも当てはまらない気がして、聞く前にやめてしまう。
そこで手が止まっていた時間が、いちばん長かった。
・「車椅子ではないけれど歩行が困難」と、自分の状態をそのまま書く
・連絡先だけでなく「利用のしかた」「予約が要るか」まで一度に聞く
・駅・空港・施設は、それぞれ別に聞く(まとめて聞くと粗くなる)
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{○○駅}で、車椅子ではないけれど歩行が困難な人向けの案内サービスやサポートがあるか調べてください。
あれば、連絡先・利用のしかた・事前予約が必要かどうかも教えてください。
公式サイトに書かれている場所(ページ名)も一緒に教えてください。▲ ここまでコピー
何時間もかけて探していたものが、数十秒で並ぶ。誰にも気を使わずに。
ここで外出のハードルがだいぶ下がりました。
③ 返ってきた答えは、体力を基準に選び直す
最後に、私の失敗を書いておきます。
熊本へ行ったとき、AIは「歩行が困難なら、空港から市内は予約制の乗合タクシーがいい」と勧めてきました。
私はそれを、便利だけど高いオプションとして読んだ。
値段を見て、リムジンバスを選んだんです。
バス停は思っていたより混んでいた。並んだ。45分。立ったまま。
立って待つのは、歩くよりこたえる。
市内に着いた時点で、その日はもう終わっていました。
初日の予定は、そこから全部崩れた。
健脚の人にとって45分は「長いな」で済む。
こちらは翌日まで残る。同じ45分の値段が、体によって違う。
AIは正しく勧めていて、読み違えたのは私のほうでした。
それからは、選ぶ基準を変えています。
安いほうではなく、体力の減らないほう。
浮かせた数千円は、たいてい、そのあとの一日で払わされるので。
もうひとつ。AIの答えは古くなります。どこかの時点で本当だった事が、いまも本当とは限らない。
だから、全部を疑うのではなく、変わるものだけ確かめる。
・営業しているか
・まだそこにあるか
・使えるか(点検中・休止中でないか)
この3つに当たる答えは、公式のページか電話で裏を取る。
段差の有無みたいに変わらない事まで電話しなくていい。
実際に確かめるのは、一回の外出で一つか二つです。
自分仕様にしておくと、毎回ラクになる
①の自己紹介は、一度書いたら使い回せます。
よく行く場所や、いつも困る場面まで足しておくと、毎回説明する手間が消える。
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【わたしの外出メモ】
・歩ける距離の目安:{ }分/休憩なしだと{ }mくらい
・立って待てる時間:{ }分まで
・苦手:{階段/段差/人混み/雨の日/長い坂}
・助かる条件:{エレベーター直結/座れる場所が途中にある/タクシーが横づけできる}
・よく行く場所:{ }今後の相談では、このメモを前提に答えてください。
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(この「自分仕様」を覚えさせた相棒は、もう公開ずみ。無料GPT「外出前AIアシスタント」に行き先を伝えれば、この段取りをそのまま一緒に組んでくれます)
その招待リンクは、このニュースレターに無料登録すると届く「ウェルカムメール」に入れてあります。
登録すると同時に、無料PDF「外出前にAIへ聞く10の質問」も受け取れます。
続きは、こちらから
このニュースレターでは、場面ごとの段取りをひとつずつ書いています。いま困っている場面が決まっているなら、そこから読むのが早いです。
・雨の日 → 雨の日に滑るのが怖い人へ|出発前5分で見る8つのチェック
・人混み → 人混みが苦手な人へ|外出前に混雑を避ける8つのチェック
・外食 → 行列で消耗しないために|外食の”当日運用”5ステップ
・通院 → 通院で一日つぶれる人へ
・旅行 → 旅の「歩けるか」が不安な人へ|歩行負担で旅程を組み直す5つの手順
AIは私の足にはならない。距離も段差も、消えはしません。
それでも、出かける前の頭は軽くなった。
何を確認すればいいかを毎回ゼロから思い出す作業が、いちばん体力を食っていたので。
あなたが外出前に、いちばん時間を取られている確認はどれですか。
ひとつでいいので、コメントで教えてください。
ここに並べた3つも、まだ増える余地があると思っています。


前提を渡す。大事ですよね!